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不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ〈上〉1989~1996 (新潮文庫)
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不肖宮嶋の現在あるのも
不肖宮嶋の現在あるのもこれらの2冊に綴られた10年間の世界の内乱・紛争を乗り越えて肥やしにしてきたからです。不肖の独特のちょっとボケたような文体であるためにこれらの内乱・紛争地域での出来事がややもすると可笑しくさえ思えてきてしまうのですが、敵地域へ紛れ込んだり、VISAを紛失したり、一本間違えば生命を落とすような事件が頻発。
そうは言っても内乱・紛争に巻き込まれている住民の姿・声は大変悲しいものがある。
その一方で、同業者であるジャーナリスト達に対する鋭い評価も中々面白いものがある。
前世紀後半の紛争史としても後世に評価されるのでは、というのは若干褒めすぎではあるが、楽しく世の中の影の部分に目を向ける良い契機になるのではないだろうか。
点と線がつながった、そして…。
お恥ずかしい話です。貧乏な私はずっと不肖本を文庫で追いかけています。そうするとどうなるか? じつは時系列も繋がりもごちゃごちゃになってしまうのでありました。
いい例がユーゴです。「空爆されたらサヨウナラ」そして「ネェちゃん撮らせんかい!(ボスニア原色美人図鑑)」最後に本書と、未来から過去に向かって読んでしまいました。この本のおかげでやっとハーツのレンタカーが借りれないわけがわかりました。すっきりした?。でも謎の女性ラダのことは解明されていません。読めば読むほど謎が深まる不肖本でございます。
でもそんな点と線をつなげるだけの本ではありません。ルワンダのPKO、ゴラン高原のPKO。どちらもこれだけで1冊の本にしてもいいぐらいの読み応えがあります。まるで自分から苦労と事件を求めるように大活躍する不肖。ファンにとってはたまらない一冊になるでしょう。
さてさて、下巻に進むぞ!
キャパがそうであるように
たしか『ちょっとピンぼけ』のキャパが一人の自然人というよりも、何人かのチームによってプロデュースされたキャラクターであったように、「不肖・宮嶋」も「週刊文春」によって作られたキャラである(誕生の顛末は下巻「解説」でも触れられているとおり)。しかしカメラマン宮嶋茂樹が演じつづける「不肖・宮嶋」とその冒険は、なんとも魅力的なのだ。 関西人のステロタイプそのままに軽躁的で毒舌家で好色でやや吝嗇な「宮嶋」氏は、職業上の難事にぶつかり、ときに生命の危険と隣り合わせになりながらも乾いた、荒っぽいユーモアを忘れない。その軽快な文体が、過酷な戦場にうごめく人間たちの本質的な滑稽と悲惨を伝えるのである。 キャパがそうであるように、宮嶋茂樹の名声もかなりの部分、その写真以外の著作によって支えられ続けざるをえないだろう。
改題
この「不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ」上下巻は以前に発刊された「不肖・宮嶋 国境なき取材団」を改題し、文庫版として発売された本。改題されているので買ってしまった。
いつもの語り口で
いつもの語り口で、自衛隊との同行や取材現場での苦労を語った10つの話である。いずれも他の本には収録されていない記録で、他の本についてはしつこく宣伝している(その旨は本文中にも記載あり)。 自衛隊員の真面目さと苦悩、あるいは戦争がどのように人々の生活に影響しているかなどを、面白く知ることができるのはいつものとおりである。 上巻と下巻に別れているが、時系列で並べているため、第5章が上下巻にまたがっている。 また下巻の帯には「不肖・宮嶋のフィギュア」が当たる応募券(平成17年12月末まで)がついている。私は応募する気はまったくないけれど、入手すればレアものであろう。
新潮社
不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ〈下〉1996~1999 (新潮文庫) 儂は舞い降りた―アフガン従軍記 上 (祥伝社黄金文庫) 儂は舞い上がった―アフガン従軍記 下 (祥伝社黄金文庫) 不肖・宮嶋空爆されたらサヨウナラ―戦場コソボ、決死の撮影記 (祥伝社黄金文庫) 不肖・宮嶋 史上最低の作戦 (文春文庫PLUS)
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