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物乞う仏陀
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| ジャンル: | 旅行,観光,トラベル,旅行ガイド,海外旅行,観光情報
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面白かった
この人の作品は2作品しかないですが、今後も読みたいです。世界のリアルが伝わってきます。
他人の不幸を求めて見物する旅行記
ジャパン・マネーの為替差益と若くて健康的な肉体を頼りにアジアの貧しい国で、
厄介者として虐げられている障害者の惨状を求め歩く旅行記です。日本では考え
られない悲惨な光景を目の当たりにし、現地人の無知、無教養、不道徳、無政策
ぶりを嘆き怒っています。まるでマリー・アントワネットが「どうしてあの人た
ちはお腹を空かせているのでしょう?お菓子を食べればいいのに」と言ったのに
似ています。
物乞いをして生活をしている障害者のことを物乞う仏陀と呼んでいるようですが、
なぜ障害者を仏陀と呼ぶのか意味不明です。麻薬好きな外国人を装って取材する
ためにかなり麻薬をやったそうなのでラリってしまったのでしょう。
「貧困・無教育」がもたらす無限ループ
登場人物に悲壮感がないのは、それぞれの国民性なのか、当事者故の強さなのか。それとも、無知であるが故か。
内容は読者に何か働きかけようというような感じは決してないのだが、現実を知らせるということで、問題としての意識を促すこともできるかも知れないと感じられる。
全体的な話の流れから受ける個人的な印象として、差別という精神的構造からくる社会的立場は、結局のところ、他のアジア各国だろうが、日本だろうが生活レベルこそ違えど、障害者が末端にいるという事実はかわりがないようだ。
イデオロギーやメンタリティとは別な著者の単純な興味からはじまったこの旅のレポートは、アジアの障害者たちの過酷な現実に直面するたびに、怒り悲しみ、同時に同情や正義感では解決されない、「貧困・無教育」がもたらす無限ループに立ち尽くす...ただそれだけの姿が淡々と語られている。
ノンフィクションとしての客観性を失っている部分も否めないが、いい意味でも悪い意味でもとても血の通った人間味を持っている一冊である。
ノンフィクションの最高峰
この作品は、賛否両論はっきりとわかれるものだと思う。
これはこの世の傑作と言われる作品にはかならずつく宿命である。
この作品を否定する者は、自分が世界の現実に直面することを恐れる者である。卑怯な何もしない、ただ外で文句を言う者である。
私はそうなりたくない。この本を絶賛し、その上で自分の価値観がすべて崩壊し、そして世の中の見方がかわり、まったく新しい世界がそこにひらけたことを認めたい。
この本はそんなことを可能にする名著である。
誉めてはいけないと思う
「障害者の実態を調べている」。なんて傲慢で興味本位(たぶんこんな本を仕上げて売ろう)な意図が見えてきて、読み進むうちに気分が悪くなってきた。
自分の立場はあくまで対象者と同じ水平ではない。それが申し訳ないような言もあるが、開き直りとしか聞こえないし、対象者ばかりでなく案内人にも大変失礼なことをしているという自覚がない。
障害者、被差別者の状況を表わす言葉の選択も不適切で、文章も稚拙といわれても仕方ないレベルだ。
“なんでも見てやろう”的な蛮勇には「がんばってね」とは言ってあげたいけれど、著者の態度はヤジウマ以上のものではない。彼らを哀れむだけで愛は感じられない。これを誉めてはいけないと思う。
文藝春秋
神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く 絵はがきにされた少年 中国セックス文化大革命 辺境の旅はゾウにかぎる アマゾン源流「食」の冒険 (平凡社新書)
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